今回も「GT-X980」そのものの取り込み術というよりは、フィルムスキャンの一般的な話となります。
しかも、1985年頃のフィルム「フジクローム」に限った話になるかもしれません。
まずはこの写真を!
これは1985年当時に山陽本線を疾走するEF66 15号機を流し撮りしたものです。
数少ない俺の中で「成功」したコマと呼べる1枚ですが、
欲を言えばもう少し車体後部も画角に入れたかったところ。
この写真は当時販売されていたフジクローム 100(RD)で撮影したものを、マウント仕上げで現像に出したもの。
上の写真はトリミングを行ってますが、極わずかに左端はマウントの影を含む範囲まで指定しています。
マウント仕上は(2000年以降はマウント仕上げ指定していないので不明です)意外と多くの範囲をマウントで隠されているのに薄々感づいてはいましたが、このコマの様に「もう少しでも取れてれば!」というほどの物が無かったのですが、実際どの程度狭まっているか確認してみました。
まずはマウントは剝がしてみます!
黄色く囲んだ範囲は像として残っているにもかかわらずマウントでおおわれている範囲になります。予想より広範囲です!
開けて位置をずらせばと動かしてみたので初回スキャン時とおおわれる範囲は変わっていますが。。。
こうなれば、スリーブと同様、裸の状態でスキャンです。
スキャン範囲の比較がこちらになります
この大きさだとわかりづらいですが、左がマウントでスキャン、右2枚がスリーブと同じくスキャンしたものになります。
黄枠線で囲んだ範囲が救済されています(当然でね)
機関車後方の窓やスカートの範囲が違います。
特に運転台の窓の曲面まで入るか否かで雰囲気が違います!!?
あと、レール下の砂利は盛大に差が出てます。コマによってはこの違いは許容できない事でしょう。
右の2枚の違いは、本題とそれますが、
真ん中は「GT-X980」の取り込み時のデフォルト露出、
一番右は自動補正をかけたものです。
これがトリミング後の物になります。
前面だけでなく車体後方への繋がりを予感できるように、構図として落ち着きが出た???と思います。
今はもう見られないこの雄姿、撮影当時はこの現役バリバリの車両達がいなくなるなんて想像もしていないほど俺自身も子供の頃の良い思い出です。
今後、鉄道写真ネタを増やしてゆこうと思ってます。
バイクネタ中心のブログとして初めたわけですが、
本格開始当初からジャンルを絞らず興味のある事を記事にしてゆくのは予定通りなのです!
補足:当時の富士フィルムのマウントはプラスチック製で上下左右2か所づつの爪で引っ掛ける事によりフィルムを包み込んでいるだけですので、爪を外せばすぐに取り出せました。
それでは!