fishtail2017 ~遠くても…空とこの道出会う場所へ~

主にツーリングや日々想う事などを書いてゆきます

EPSON_GT-X980画像取り込み術、その①

4月にこのコロナ禍の状況を少しでもメリットに変えるべくEPSON_GT-X980をを購入した記事を掲載後、使用してみての感想や学んだことなど「EPSON_GT-X980画像取り込み術」として、思いつくままに記載してみたいと思います。

 

とはいえ、最も気になっている事から記事にする関係で、いきなりココかと純粋にEPSON_GT-X980に関する機能や設定から若干外れます。

こちらの記事

fishtail2017.hatenablog.com

 にて1994年北海道ツーリングのフィルムが見つかったけれども、フィルム6本中1本目は特に酷くカビていたという事がありました。

まずは一通り何もせずに現状をデータとして保存したのち、今回はこのカビたフィルムの対策を記事にしたいと思います。

 

例として使うのは、この写真になります。

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これはフィルム発見前の手元に残っていたプリント写真をプリンタEP-30VAでスキャンしたものになります。スキャンした時には、リバーサルではなくネガフィルムで撮影したと思っていたので、意外と良く映っているし保存状態も雑な扱いの割には良くて助かった!と思っていました。

 

で、フィルムスキャンした画像がこちらになります、周りの黒い帯はフィルムの大きさよりも少しずつ広い範囲をスキャンする結果です。普段はトリミングして使います。

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一番目立つのは上の空やフェリーの白い船体、画面全体にまんべんなく雪の結晶の様な淡いグレーのカビが出ています。

 

この惨状を目にして、せっかく見つかったけれどこの1本目のフィルムは使えないな、と思っていましたがネットでカビたフィルムの修復(カビにも色々ある様ですが、この雪の結晶の様なの限定??)は意外に簡単に出来るようです。

 

まずは、処置した結果です

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綺麗にカビが落ちました!!!

画質的にも処置後の方が彩度が上がったように見えます(スキャン設定に違いが有ったかもしれませんが)。

 

まず処置前のフィルムの状態から!

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スキャンした画像の通り盛大にカビが繁殖しています。

ただこのカビはフィルム内部の画像を構成する層まで破壊はしていなかったのが救い、

ネットで見ると、エタノール系の液を使用して取り除いたり、水で洗い流すだけ、とまちまちです。

リバーサルやネガ、コダクロームフィルムの様に外式が他フィルムの様に内式か等フィルムによっても方法が分かれるのかもしれません。

今回対象フィルムは見ての通り、1994年撮影ですから26年前のエクタクロームです。

保存方法はかなり雑、最近10年は毎年夏には40度を超えるような部屋に保存したままでした。

 

そんなフィルムにどんな処置を行ったかというと!

水道水でジャバジャバ洗っただけです!こんな感じです!

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流水に晒すと2~3秒で雪の様なカビが溶けて見えなくなってゆきますが、さらに30秒ほど晒します。そして一旦簀の子の上に置きます。

カビているのはこのエクタのロゴが書いてある側で反対面には目立った劣化は無いのですが、反対面も10秒程度流水にさらしました。

これを12コマこれを繰り返します。

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そして、もう一度両面数秒ごと流水にさらします。

 

最後はホコリを避けて乾燥させます。

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流水に晒だけで行った理由は、

実験的に初めて行った方法が綿棒を水に濡らしてフィルム面を軽くこするのを何度か行った後ペーパーで水を拭き取ったのですが、

これが失敗で極力物で触らないのが簡単で失敗が少ないと感じたからです。

また、これだけ水でジャバジャバやると紙のマウントが持たないかと思ったのですが、

初回で意外とダイジョブそう、と感じたためです。

 

次はもう少しスキャン術と呼べる内容にしたいと思います、それでは!